サイエンスカフェ岡山タイトル

ホーム > 第10回 サイエンスカフェ岡山

 第10回 サイエンスカフェ岡山
梅本氏画像
ゲスト講師 梅本 真由美(MAYUMI UMEMOTO) (ライター・天文台マダム・東京都) 「文系人間による天文学へのアプローチ
 〜奥様天文談義〜」
 日時:9月13日(土)15:00〜17:30      (14:45より受付開始)  会場:ポンヌフ(倉敷市上東)  対象:中学生以上の一般  定員:20名(先着順)  参加費:1000円  終了  参加申込・問い合わせ先: 倉敷科学センター(086-454-0300) <テーマ概要> 天文学に興味はあるけれど、数学が大の苦手。 そんなワタクシが天文学者の奥さんに。 2002年、妻の視点から天文学者の生態をユーモラスに描いた ホームぺージ「天文台マダム日記」を立ち上げる。 しかし、よく見ると「天文台マダム日記」には、いわゆる天文ネタが一切出てこない。 そんな、どこから見ても文系人間のワタクシが、それでも天文が好きで「天文まわりで」 行っている執筆活動や音楽制作などの様々な事について語ります。 ■「天文台マダム日記」(梅本真由美さんによる) http://madam.atmark.gr.jp/ ■会場情報 ポンヌフ  場所  岡山県倉敷市上東516-7  TEL:086-462-8300  http://www.pontneuf.jp/  ※駐車場満車の場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
 開 催 報 告  文章 / 福原(ボランティア運営スタッフ)

ゲスト講師の梅本真由美さんは”天文台マダム”のニックネームで知られています。 天文学者を夫に持ち、国立天文台の中に住んだことがあるという体験の持ち主です。
梅本さんは自らを「天文には強くない”星好き”」と語ります。あこがれの国立天文台の敷地内にある官舎に住むことになりましたが、鬱蒼とした自然林の中に大正時代から残る数々の貴重な建築物が残るのを見て、いつか紹介したいと取材を重ねられたとのことです。そして2002年2月22日にWebサイト「天文台マダム日記」を公開、官舎での生活や妻から見た天文学者の姿、特別公開日の攻略法のような、ここでしか読むことのできない国立天文台のあれこれを描いて有名サイトになります。
昨年からは本名でも活動を始められ、現在は「ペルーの電波望遠鏡を支援する会」の広報担当、新聞、雑誌への執筆、そして独身時代に音楽活動をされていた経験から、プラネタリウム番組への楽曲提供などをされています。
梅本さんは天文学者の妻となったことやWebサイトを持ったことなどで、様々な人たちと出会うことができ、人の輪が広がったこと、物事を科学的に考えるように変わってきたとのことでした。また、様々な活動に参加するうち、自分が「星が好き」という気持ちを持っていれば、天文に強くなくても、自分と天文をつなぐ窓口は身近なところにいくらでもあるのだと気がついたそうです。
ディスカッションでは、「サイトに載せる情報はどうやって集めるのか」「天文学者はどういう人?」という質問が飛びました。会場にいた天文学者の方にもマイクが回され、だれも見たことがないものを見るということに情熱をかける天文学者の姿が紹介されました。
また「天文学者の妻になるには?という質問が多いのではないか」という質問が出されました。実際には、天文ファンが天文学者と結婚した例は国立天文台の中でも2組しかいないとのことです。
梅本さんがただ一度だけ「天文のど真ん中を書いた」ことがあります。当時梅本さんが執筆されていた新聞コラムの最終回でした。いじめなどによる子供の自殺が問題になった時に、天文学の成果が示したある事実を知って自分や他人の命がいとおしく思えたことを伝えたかったとのことでした。そのコラム記事を、やはり会場にいたFMラジオ番組のDJの方が朗読され、みな真剣に聞き入っていました。
その他、会場の隅にあったピアノを使って、プラネタリウムのために作られた曲を披露されるなど、大変に盛り上がったサイエンスカフェでした。
 
 
 
 
 

サイエンスカフェ岡山