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サイエンスカフェ岡山2010 特別編
寺薗氏画像
ゲスト講師 寺薗 淳也(JYUNYA TERAZONO) (会津大学 先端情報科学研究センター 助教                 | 会津若松市) 「はやぶさ感謝祭!   〜なぜここまで愛されたのか?〜」  日時:12月19日(日)13:30〜16:30      (13:15より受付開始)  会場:倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)  対象:中学生以上の一般  定員:40名(先着順)  参加費:600円  終 了  参加申込・問い合わせ先: 倉敷科学センター(086-454-0300) <テーマ概要> 「はやぶさ」とはなんだったのか?経緯と総括 「はやぶさ」ムーブメントの原点 〜2005年11月、管制室裏からの報告〜 「はやぶさ」が残したもの…サンプルだけではない。私たちに残した大きなものとは? 2010年、日本の宇宙開発史上かつてないムーブメントを巻き起こし、 熱狂的な人々の支持を集めた小惑星探査機「はやぶさ」。 宇宙科学の視点から、ドラマ的な視点から、そしてマニア的な視点からも、 はやぶさがわれわれに与えた衝撃を振り返っていきます。 <講師プロフィール> ★ 寺薗淳也(てらぞの じゅんや) 1967年東京都生まれ。名古屋大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科 (博士課程)中退。(財)日本宇宙フォーラム、宇宙航空研究開発機構などを 経て、現在会津大学先端情報科学研究センター助教。惑星科学、情報科学が専門。 愛称「テラキン」の名で親しまれ、巧みな宇宙開発解説でさまざまな 科学イベントに出演。得意分野は「月や惑星探査」。 小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトチームの一員としても活躍。 「はやぶさ」の小惑星「イトカワ」接近探査時。 体力的にも厳しい連続勤務が続く中、ブログで公開された管制室の机上の画像。 栄養ドリンクの空き瓶がみるみる増えていく様が、図らずしも宇宙ファンらの 目を釘付けにしたというエピソードは、もはや伝説レベル。 1998年より「月探査情報ステーション」(http://moonstation.jp)の 編集長を努め、主な著書に「最新・月の科学―残された謎を解く」 (NHKブックス、共著) 、「イケナイ宇宙学―間違いだらけの天文常識」 (楽工社、共著)ほか、科学雑誌の執筆記事多数。2009年10月には NHK「ワンダー×ワンダー」に出演。月の水の存在について解説。 ■会場情報 ライフパーク倉敷科学センター  場所  岡山県倉敷市福田町古新田940  TEL:086-454-0300  http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/
 開 催 報 告  文章 / 杉山(運営スタッフ)

 倉敷科学センターにて「はやぶさ感謝祭」〜なぜここまで愛されたのか?〜と題したサイエンスカフェ 特別編が倉敷科学センター研修室にて開催されました。
 講師である寺薗淳也氏は「テラキン」の愛称で知られ、 小惑星探査衛星「はやぶさ」の運用メンバーの1人として活躍される一方で、「はやぶさ」の活動を広く世の中に PRするために、様々な工夫をされ「はやぶさ」を単なる惑星探査衛星ではなく、日本の科学技術や本プロジェクト に関わったメンバーのチームワークの象徴として数多くのメディアにも取り上げられるようにした立役者と呼ぶにふ さわしい活躍をされました。
 雪道も心配される中、ご自身の運転で遠く会津より講演の 前々日から岡山入りされ、はやぶさの守り神である(?) 中和神社への参拝、公式(?)ドリンクであるリポビタンD の工場の見学をされるなど行動力にも驚かされるものがあり ます。

 講演当日は約40名の参加者の前で、はやぶさのこれまでの 業績や運用体制などの詳しい説明の後、様々なエピソード を交えながら、はやぶさがこれまでの宇宙開発とは異なり、 広く一般の人たちを巻き込んだコミュニィティとなっていっ たかなどのお話をわかりやすくかつ熱く語っていただきました。

 特に、自身が運営されたブログでは、非日常的な宇宙開発 が身近に感じられるような人間臭いエピソードを交えながら、 情報の発信をされ、これまでまったく科学技術に興味のなかっ た人にまで、はやぶさブームを巻き起こした様子が偶然では なく努力や工夫、将来の希望にも裏打されていることを改めて 実感することができました。

 今回のサイエンスカフェの参加者には寺薗さんやはやぶさの 熱烈なるファンもおられ自ら開発された(?)オリジナルの 栄養ドリンク「ミューゼスC」もお披露目される場面もあり ました。

 後半では、岡山児童館にてはやぶさの帰還映画 「Back to The Earth」の上映を自主企画された池本行則氏 もお話に加わっていただきました。
 その上、池本氏らのグループ自作に よるはやぶさくんといとかわさんも登場するなど会場とも一体 になり、長時間の講演にもかかわらず講師には次々に話題を 提供していただき参加者も科学館の閉館時間間際まで熱心に 聞き入っておられた様子がとても印象的でした。

サイエンスカフェ岡山