サイエンスカフェ岡山タイトル

ホーム > 第12回 サイエンスカフェ岡山

 第12回 サイエンスカフェ岡山
田中氏画像
ゲスト講師 田中 利彦(TOSHIHIKO TANAKA) (JTB宇宙旅行事業推進室 室長・千葉市) 「最新有人宇宙旅行事情」  日時:12月14日(日)15:00〜17:30      (14:45より受付開始)  会場:夢空間はしまや(倉敷市東町)  対象:中学生以上の一般  定員:20名(先着順)  参加費:1000円  終了  参加申込・問い合わせ先: 倉敷科学センター(086-454-0300) <テーマ概要> 2004年にスペースシップワンがアンサリXプライズを獲得して以来、 民間による商業有人宇宙旅行計画が本格化してきています。 JTBでは、2005年秋からスペースアドベンチャーズ社と提携して、 軌道飛行、弾道飛行、月旅行、無重力体験などのプログラムを販売しています。 その他バージンギャラクティック社、ロケットプレーン・キスラー社、 ビゲロー宇宙ホテル、日本で弾道飛行を計画している会社など 最新の有人宇宙旅行事情についてご紹介できればと考えています。 ■JTB宇宙旅行 http://www.jtb.co.jp/space/ ■会場情報 夢空間はしまや  場所  岡山県倉敷市東町1−20  TEL:086-422-2564  http://www.hashimaya.com/  ※駐車場満車の場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
 開 催 報 告  文章 / 三島(ボランティア運営スタッフ)

科学技術を一般の人々へ役に立つ形で届ける。サイエンスの存在意義であり究極の目標でもあります。
第12回サイエンスカフェはその扉のノブに手をかけていらっしゃる方のお話。この扉が開けば、人類の夢の一つ宇宙旅行へ。 JTB宇宙旅行事業推進室 室長 田中利彦さんをお迎えしました。
最新の商業有人宇宙旅行事情最前線に立っている田中さん。まずは民間人宇宙旅行の知らざれる歴史をとても興味深く教えていただき、人類が宇宙に対していかに心を奪われ飽くなき挑戦をしているかを学びました。
本題の宇宙旅行でもコースは様々。「今日は皆さんセレブになった気分でご参加ください」という説明に参加者のまなざしも本気混じり。皆30億円を持っている気分で田中さんを質問攻め。自分に直結する事なので?内容も真剣です。
月旅行110億円、軌道飛行20億円、弾道飛行1200万円、無重力体験飛行58万円。月旅行はともかくとして個人が宇宙に飛び出せる費用が退職金程度で可能な時代に突入している事には驚きました。
最新の宇宙旅行事情最前線に立っている田中さん。現地に赴かなければ分からない事も多いそうで、 実際にその足で集めた知らざれる面白すぎるお話満載。民間の参入で加速度を増している宇宙開発、驚きの連続でした。
もちろんまだまだ解決しなければいけない問題も山積み。世界的な景気後退で開発のスピードが少し落ちる事は否めない。 そんなマイナスの情報も隠すことなくオープンに、全てお話して、ご納得いただける方のみご搭乗が可能です 。
現在実際にJTB宇宙旅行に申し込んでいる日本人は12名。意外に感じたのが、無重力体験より地球をじっくり宇宙から眺めてみたい! と思っている方の方が大半だそうです。
思いの外、女性の参加者が多かったにも関わらず、質問がとぎれる間もない大盛り上がりのサイエンスカフェとなりました
一般の人が普通に宇宙に飛び出せる扉を日本で最初に開けるお仕事が出来る事をとても誇りに思ってらっしゃいました。 ある意味、宇宙飛行士よりも一般人と宇宙の架け橋的存在の田中さん。 そのお人柄にも皆が魅了された大盛り上がりの会場でした。
本格化してきている商業有人宇宙旅行計画。その扉はまだ少し重く硬いものですが、夢への鍵はしっかりと握られていることを 感じる事ができ、遠くない未来を覗くことが出来る興味深いサイエンスカフェとなりました。

サイエンスカフェ岡山