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 第16回 サイエンスカフェ岡山
阪本氏画像
ゲスト講師 阪本 成一(SEIICHI SAKAMOTO) (宇宙航空研究開発機構(JAXA)  宇宙科学研究本部 対外協力室 教授 | 神奈川県) 「宇宙(そと)に出てはじめてわかる地球(うち)のこと」  日時:12月13日(日)15:00〜17:30      (14:45より受付開始)  会場:夢空間はしまや(倉敷市東町)  対象:中学生以上の一般  定員:20名(先着順)  参加費:1000円  終了  参加申込・問い合わせ先: 倉敷科学センター(086-454-0300) <テーマ概要> 彗星探査機「さきがけ」「すいせい」、火星探査機「のぞみ」、 小惑星探査機「はやぶさ」、月周回衛星「かぐや」を経て、 世界に伍する水準に達した日本の太陽系探査。 さらに、2010年度に打ち上げ予定の金星探査機「あかつき」や、 2014年度に予定されている水星探査機ベピコロンボなどへと 発展しようとしています。 これらの惑星探査計画は、私たち生命が育まれた地球そのものを より深く理解することにつながります。日本の太陽系探査の現状と 将来計画について展望します。 ■会場情報 夢空間はしまや  場所  岡山県倉敷市東町1−20  TEL:086-422-2564  http://www.hashimaya.com/  ※駐車場満車の場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
 開 催 報 告  文章 / 福原(ボランティア運営スタッフ)

阪本成一さんは科学者という立場から宇宙科学研究に関わる普及・教育・渉外活動全般を行われています。後でお聞きしたところでは講演などは年100回に及ぶとのことです。
オープニングで、「かぐや」による、月の南極上空から地球を見た画像が紹介されました。すでによく知られた画像ですが、この画像には、人類の現在と未来の活動範囲がすべて写っています。地球には62億人が住み、地球を回る軌道には、サイエンスカフェ開催の時点で現在2人、そして、将来、画面に映る月のクレーターに数人が居住すると考えられます。
2009年はガリレオ・ガリレイが望遠鏡で初めて天体を観測してから400年、アポロ11号が月に着陸してから40年でした。そして2010年は日本が人工衛星を打ち上げてから40年となります。アメリカに比べて大きく遅れてきたのですが、ハレー彗星探査をきっかけに惑星探査に乗り出し、現在ではいくつかの分野で世界をリードするところに来ています。
阪本さんは日本の惑星探査について紹介しながら、太陽系の他の天体を調べると地球の理解につながることなどをわかりやすく話されました。
阪本さんはとても話題が豊富です。持ち込まれたPCには山のように講演資料が詰まっています。それらを引き出し、ひとつの話題から次の話題へと次々に話が広がっていきます。その中で会場を沸かせたのが悪路を歩行できるロボットのビデオでした。犬や馬、昆虫を模したロボットが登場しましたが、動きがとてもユーモラスです。でもガレキの上でも雪の上でも、上手に歩いていきます。滑ってもすぐに姿勢を立て直します。 楽しい語り口で、何時間でも話を聞いていたいと思いました。

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