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 第9回 サイエンスカフェ岡山
小久保氏画像
ゲスト講師 小久保 英一郎(EIICHIRO KOKUBO) (国立天文台理論研究部 准教授・東京都) 「宇宙の中の地球」  日時:8月31日(日)15:00〜17:30      (14:45より受付開始)  会場:キューティーパイ倶楽部(岡山市いずみ町)  対象:中学生以上の一般  定員:40名(先着順)  参加費:1000円  終了  参加申込・問い合わせ先: 倉敷科学センター(086-454-0300) <テーマ概要> 生命を宿す惑星地球。暗黒の宇宙の中で青く輝く。 地球とはどのような特徴をもつ天体なのだろうか。 またどのようにして誕生したのだろうか。 さらに宇宙には他にも地球のような惑星は存在しているのだろうか。 ここでは天文学の最新の成果を基にして、これらの根本的な問題について解説する。 ■会場情報 キューティーパイ倶楽部  場所  岡山市いずみ町2-1-4(桃太郎アリーナ西側)岡山県総合グランド・クラブハウス内  TEL:086-255-3939  http://www.bb-tiara.co.jp/cutiepie/  ※駐車場満車の場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
 開 催 報 告  文章 / 柴原(ボランティア運営スタッフ)

今年度初のサイエンスカフェ岡山は、ゲスト講師に『情熱大陸』に出演したことでも有名な小久保英一郎さんを迎え、じっくり『宇宙の中の地球』について考えました。
誰もがどこかに持っている疑問、「自分はなぜここにいるのか」、「自分がいる場所はどんな所なのか」。誰もが思う疑問の答えを知りたいという気持ちを原動力にして、地球や惑星の誕生の研究をしておられる小久保さんのお話は大変興味深いものでした。子どものころ、(今の子どもたちからも聞いたことがありますが、)「どうして地球は生まれたの?」という疑問を抱いたことはないでしょうか。300個を超える太陽系外惑星が見つかっている現代、この疑問が解決される日も近いのかもしれない。そう考えさせられる時間でした。
まずは、4次元デジタル宇宙ビューワー『Mitaka』というソフトを用い、地球が宇宙の中でどのような場所にあるのか(地球の住所)を見せてくださいました。その中で、「宇宙の中心はどこなのか」、「宇宙の扇型以外の部分は、どうなっているのか」といった質問があり、丁寧に教えてくださいました。Mitakaの中では、宇宙の全体の様子が扇のような形になっていて、宇宙ってこんな形をしているのかーっと思ってしまう人が多いようです。実は観測できる部分が扇の部分だけなんだということを聞いて、宇宙の全体像を知ることの難しさを改めて感じました。
また、小久保さんが、地球のような惑星がどのように誕生したかという謎に、物理学と自作の計算機を武器に立ち向かっておられる様子を見せていただきました。ちりがぶつかり合って、地球サイズの惑星ができていく様子を知るためのややこしい数式を、自作計算機で解き、何億年も前の様子を理論で解明しておられます。地道な作業も多いようですが、『解く』ことによってわかることを考えると、わくわくします。
今回のサイエンスカフェは、今までに見たことのないくらい女性が多く、遠く北海道や東京からの参加者もおられました。小久保さんのお話を一言ももらすまいと真剣に耳を傾けている様子で、今まで以上に、カフェを通じて、サイエンスの楽しさが伝わっているよう。カフェ終了後も、小久保さんとお話+サイン+写真のためにたくさんの方が残っておられました。もちろん、大きなシフォンケーキにも大満足でした☆

サイエンスカフェ岡山