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3月9日 部分日食

 月が地球と太陽の間に入りこみ,太陽を隠す現象が「日食」です。このとき月の影がおちた地域では,太陽が欠けて見えます。日食には太陽全体が隠れる「皆既日食」と,太陽が部分的に欠ける「部分日食」そして,太陽のふちが指輪のように残される「金環日食」の3種類に分けられます。今回日本からは,部分日食を観察することができます。北に行くほど太陽が欠ける割合が大きくなり,モンゴルやシベリアの方では,皆既日食が観察できます。

 日本国内から日食が見えるのは一年半ぶりのことで,全国的に部分日食として観察できます。北の地方に行くほど大きく欠ける傾向があり,岡山,香川では最大で太陽の7割近くが欠けて見えます。部分日食は午前8時45分から11時08分まで,2時間23分間にわたって楽しめます。食の最大が9時54分なので,太陽が最も大きく欠けてる様子を観察したい場合は,この前後の時刻を選ぶのがよいのでしょう。

 また,太陽はまぶしく直接の観察が困難なため,観察には目を痛めない特別な工夫が必要です。専用の日食グラスを使う方法が最もよいのですが,下敷きや色セロハンなどを使う方法では,熱線を通し目を痛めますので,長時間使い続けないなどの注意が必要です。
 そして,双眼鏡や望遠鏡のようなレンズを使った機材で直接太陽をのぞくと,最悪失明をするおそれがあります。太陽を見るための特別な工夫がない限りは,絶対に使用をしないでください。

 今回の部分日食は日曜日と重なり,近年になく観察しやすい条件となっているため,ぜひ,大勢のみなさんにご覧になっていただきたいと思います。ちなみに,岡山・香川県下で見える次回の日食は,1998年8月22日の規模の小さい部分日食ですが,岡山県北部では部分日食になりません。大きく欠ける日食は,2002年6月11日の部分日食まで待たなければなりません。


 そして迎えた当日・・・

快晴の最高の天気でした。
ちょっと風が強かったけどね。



倉敷市(岡山県)で撮影できた部分日食の連続写真

展示室の太陽投影像展示でも部分日食が楽しめました。

 科学センターの展示室内には屋上の「クーデ式太陽望遠鏡」より直接太陽光を導入して,太陽を観察できる展示があります。1mの巨大な太陽像は迫力満点です。よく見ると,少しずつ月が動いて太陽がかけてく様子が分かります。

日食の連続写真のアニメーション(204kB)

日食の連続映像(QuickTime Movie : 白黒)(準備中)



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