日時:11月16日(土曜日)~12月1日(日曜日) 場所:倉敷科学センター プラネタリウムロビー ※開館時間 9:00 - 17:15 ※期間中の休館日 11月18日(月曜日)、25日(月曜日) ※見学無料 主催:プラネタリウム100周年記念事業実行委員会 JAXA宇宙科学研究所 地球外物質研究グループ 倉敷科学センター 共催:東京大学 大学院理学系研究科 宇宙惑星科学機構 名古屋市科学館 協力:国立極地研究所 日本プラネタリウム協議会+JAXA主催、東京大学協力の 企画として、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」が それぞれ地球に持ち帰ってきた、小惑星「イトカワ」と 「リュウグウ」粒子サンプルの巡回展示が実現しました。 日本の宇宙開発、太陽系探査における歴史的な資料と なります。この機会にぜひご来場いただき、太陽系探査の ロマンを感じてみてください。 【はやぶさプロジェクトチーム JAXA 吉川 真 准教授 より コメントをいただきました】 日本の2つの探査機が数十億キロの宇宙の旅を 経て、地球に届けてくれた貴重な小惑星試料です。 2つの小惑星の試料を同時にご覧いただける 貴重な機会となっていますので、ぜひ多くの方に 来場いただけることを願っています。
【展示試料の概要】 1)小惑星「イトカワ」粒子サンプル(RA-QD02-0554) サイズ:51ミクロン 提供:JAXA 2)小惑星「リュウグウ」粒子サンプル(C-0054) サイズ:2.87ミリ 提供:JAXA 3)小惑星「イトカワ」サンプルと同じ特徴を持つ隕石(普通コンドライト) 提供:国立極地研究所 4)小惑星「リュウグウ」サンプルと同じ特徴を持つ隕石(炭素質コンドライト) 提供:国立極地研究所 【小惑星粒子サンプルの展示風景】サンプル粒子は特殊なケースにケージングされ、肉眼で ようやく存在が確認できる微小サイズのため、顕微鏡で 拡大した映像をモニタ越しに見学いただくことになります。◆小惑星「イトカワ」粒子サンプル(RA-QD02-0554) サイズ:51ミクロン 2010年小惑星探査機「はやぶさ」によるサンプルリターン。サンプル採取時に表面の 石や砂を飛び散らせるための弾丸が発射されず、舞い上がった微小な粒子のみの採集と なった。微量ではあったが小惑星物質のサンプルリターンは世界初で、人類が初めて 手にすることで、直接解析ができた価値は非常に高い。 ◆小惑星「リュウグウ」粒子サンプル(C-0054) サイズ:2.87ミリ 2020年小惑星探査機「はやぶさ2」によるサンプルリターン。採取されたサンプルの量は 想定を上回る5.4グラム。炭素や有機物、水を多く含むC型小惑星のサンプルは、研究価値が 非常に高い資料とされている。炭素を多く含む「リュウグウ」のサンプルは、炭素の「すす」 のように真っ黒な色をしている。 ◆小惑星「イトカワ」「リュウグウ」にそれぞれ同じ特徴を持つ隕石 地球上でも見つかっている隕石は小惑星がふるさとだと言われている。 分析で明らかになった「イトカワ」「リュウグウ」サンプルの性質を元に、 同じ特徴を持つ隕石を比較試料として並べて展示している。小惑星サンプルは 小さすぎて目で見えないが、もしも目で見える大きさだったら・・・ という目線で観察して欲しい。 ・普通コンドライト: 「イトカワ」サンプルと同じ特徴を持つ南極隕石 ・炭素質コンドライト:「リュウグウ」サンプルと同じ特徴を持つ南極隕石 (協力:国立極地研究所)