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ところが,そんなスペースシャトルも条件さえ整えば,われわれが住む日本からでも肉眼で観察できるチャンスがあります。特に今回のような日本人宇宙飛行士が搭乗しているときに,シャトルを見つけることができれば,感動もひとしおです。
このとき人工衛星は,夜空の星々の中をゆっくり動いていく光点として見えます。もちろん何百キロ,何千キロもかなたにあるので,よほど大きな望遠鏡を用いなければ衛星自体の大きさは分かりません。なお,夜空に見える人工衛星の雰囲気については「シャトルってどんなふうに見えるの?」にて詳しく解説していますので,そちらをご参照ください。 また,人工衛星は地球の周りをケプラーの法則という物理法則にしたがって回っているので,過去,現在,未来の位置を計算により求めることができます。こうして得た予報より,われわれはシャトルがいつ,どこで,どの方角に見えるのかをあらかじめ知ることができるのです。 ![]() ![]()
Javaを使って実際のシャトルの見え方を再現してみました。画像の中段のあたりの円内を光点が動いていくのがわかりますか? シャトルを観察するためには特に望遠鏡などの機材は必要ありません。自宅そばの路上でも十分ですが,街灯などまぶしい光源が邪魔にならないように工夫してください。シャトルの予報を確認して,何時何分のどの方角の空をどう動いていくのか,事前に見え方をよく調べておきます。あらかじめ実際の空の方角を確認しておくことも大切です。 予報の時刻が近づくと,星空の中をゆっくり動いていく光点が見つかるはずです。その動く方向が予報とほとんど同じであればシャトルと思って間違いありません。シャトルは一番明るくなったときで1等星なみの明るさになりますので,街の中でも簡単に見つけることができるでしょう。 ![]() ![]()
また,スペースシャトルは十分な明るさで見えるものですが,夜空の中に見えるものなので,星がよく見える郊外で観察した方がずっと見つけやすくなります。余裕がある方は街の明かりを離れて,遠征をすることもお薦めします。 当日は,あらかじめ入手しておいた予報時刻より時間の余裕をもって準備を始めます。そして,方角の確認をきちんとしながら,シャトルが夜空の中をどのように動くのか予報を元にだいたいの見当を付けておきましょう。星座がある程度分かる方は,Java計算アプレットでシャトルの飛行経路を計算させて,星座との位置関係を確認するといっそう見つけやすくなります。 しかし,シャトルの軌道情報には誤差があるので,実際に見える時間と予報には若干の差が生じます。シャトルが軌道を変えて予報の時刻に,シャトルが上空を通過しないこともあります。そのため,観察には予報時刻から5〜10分程度の余裕を持たせてください。 また,シャトルと間違えやすいものとして「飛行機」には要注意です。たいていの飛行機は赤や青の複数の照明を灯していますので,よく見て慣れていけば,容易に違いは分かります。
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