月食Q&A

いつ観測すればいいのですか?

月食の欠け具合の進行はどの地域でも共通です。今回の月食は11月8日(火)の午後6時08分に始まり、午後9時49分に終わります。始まりから終わりまでを観測するとおよそ3時間40分にもおよびます。

どんな場所で観測すればいいのですか?

月食観測は、月さえ見える場所であればどこでもできます。星がよく見えない街中や住宅地でも十分ですが、今回の月食の始まりのころは、東からのぼってきたばかりの月を観測することになるため、東の方角の低空までの見通しが良い場所がおすすめです。倉敷科学センターは東側に種松山があるため、あまりいい場所とは言えません。

当日晴れますか?

科学館にこのような質問をしてくる方、毎年います。科学館では気象の情報を持ち合わせておりませんのでご了承ください。インターネット等で公開されている天気予報を参考にしてください。

天気が悪くても見えますか?

星が見えない天候では、月食も見えません。
天気予報を見守りながら「てるてるぼうず」を吊るして、晴れるように願いをかけましょう。

どっちの空に月は見えますか?

観測経験によっても変わってきます。初心者の方なら1時間に10~20個くらいが目標です。 熟練した流星観測者であれば、50~100個を超えることもあります。
もちろん空の状態にもよりますし、観測者の疲労の程度にもよります。流星は一瞬で消えますので、たくさん見るには集中力が必要です。すっきり目が覚めているときと、眠いのをがまんしながらの観測では、流星数もぜんぜん違ってくるものです。流星観測の前には、たくさんお昼寝できているといいですね。

どっちの空を見てればいいですか?

今回の月食は、とくに東方向の見晴らしがよい場所がおすすめです。

自宅前でも見えますか?

月が見える場所であれば問題ありませんが、今回の月食は東の低い空で観測できます。事前に見晴らしを確認しておくとよくでしょう。

望遠鏡のような機材は必要ですか?

望遠鏡を使えば、拡大して刻々と進行する月食の表情をダイナミックに楽しむことができますが、機材を用いなくても月が欠けていくようすは十分観測できます。

次の月食はいつ見えますか?

次回見られる月食は、ほぼ1年後、2023年10月29日明け方の部分月食です。午前5時14分ごろ、月が13%ほど欠けます。皆既月食は、3年後の2025年9月8日に起こります。

岡山とその他の地域では見え方が違いますか?

月食は特性上、始まりや終わりなどの食の進行に関する時間要素はすべての地域で同じとなります。一方、日の入や月の出の時刻は地域によって変わります。国内では東の地域ほど、月の出が早いぶん欠け始めのころの月の高度が高くなり、条件が良くなる傾向にあります。

日本以外の国からも見えますか?

条件の善し悪しはありますが、今回の月食は東アジア、東南アジア、オセアニア、北アメリカなどの地域で観測できます。