わくわく実験室「浮いたり沈んだり ふちんし」

毎月第4土曜日に開講しているわくわく実験室。6月のテーマは、「浮いたり沈んだり ふちんし」。浮沈子(ふちんし)とは、水をいっぱいに入れて蓋をした容器を押したり放したりすると、中のオブジェが浮いたり沈んだりする、空気と水の性質の違いをつかったおもちゃです。考えた人は、「我思う、ゆえに我あり」でおなじみの哲学者、デカルト。考え続けていると、人はいろいろなことを思いつくのですね。

そんな「浮沈子」をつくろう、ということで、まずは浮力のお勉強。大きな水槽に水を入れて、その中に野菜や果物を入れていきます。最初に、サツマイモは沈むという話をした後、先生からクイズ。「ジャガイモは、浮くでしょうか?沈むでしょうか?」ほとんどの人が「沈む」と答えてくれて、実際にジャガイモを水に入れると、沈みました。
同じように、ピーマン、ニンジン、キュウリ、リンゴと順番に水に入れていくと…

ニンジンは水に沈み、残りは水に浮きました。どうやら、土の中にできるものは水に沈み、土の上にできるものは浮くようですが…

例外は、ミニトマト。 なんと、沈みましたΣ(・ω・ノ)ノ! ちなみに、ミニトマト、熟すと沈みますが、熟す前の緑色の状態だと浮くそうです。また、大きなトマトだと、これもまた浮くそうです。不思議ですね。

最後は難問。タマネギ。半分は地上に出ていて、半分は地下に埋まっています。さあ、どうなるでしょうか。正解は……

浮きました\(◎o◎)/! 皮と実の間に空気がいっぱい入るので、浮くのですね。

「隙間があって、空気の入っている物は浮く。隙間が少なく、空気があまり入っていない物は沈む」という実験をしたところで、いよいよ浮沈子をつくっていきます。
まず、お魚のかたちのタレビンに丸いわっかのワッシャーを取り付けて、浮沈子の外側を作ります。そして、①中が空の状態 ②水が半分くらい入った状態 ③水がいっぱいに入った状態 それぞれで、水に浮くか沈むか調べます。空の時と、水が半分くらい入っている時には浮いて、水がいっぱいに入っている時には沈みました。

続いて、ペットボトルに水をたくさん入れ、水を半分くらい入れたタレビンを入れて蓋をします。この状態で、タレビンが浮いていたらひとまず大丈夫。後はペットボトルを握ってみて、タレビンが沈んできたら、タレビン浮沈子の完成\(^o^)/ なかなか沈んでこなかったり、逆に何もしていなくても沈んだりすれば、タレビンの中に水を入れたり水を抜いたりして調節します。これがなかなか微妙で、試行錯誤していました(;^_^A

調整が終われば、もう一つに浮沈子づくり。U字型のストローの左右にネジの重りを入れて蓋をして、タレビン浮沈子と同じペットボトルに入れます。この状態だと、どうしても沈みづらいので、こちらも水を入れたり出したりして調節します。そして、いい感じになったら手作り浮沈子の完成!
持ち運ぶときは、パットボトルの水を捨てれば軽くなって便利です☆ 水と空気の性質の違いを使った不思議なおもちゃ、浮沈子、ぜひ、お家でも作ってみてくださいね(゜))<<
『 バランスとんぼ(厚紙工作) 』
日程:7月12日(土)
接着剤もテープも使わず、口先一点でバランスをとる、紙でできた不思議なトンボをつくります!テーブルに4匹並んだ光景は圧巻。

『 ダンゴムシのめいろ 』
日程:7月26日(土)
みんな大好きダンゴムシ。顕微鏡で観察したり、迷路の中で動きを見たりして、生態に迫ります!他の小さな物も顕微鏡で見てみましょう!
