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 わくわく実験室「ダンゴムシの迷路」 

 毎月第4土曜にあるわくわく実験室。
7月のテーマは「ダンゴムシの迷路」
春から秋にかけて湿った土があるところなら日本中どこでも見ることができる、みんな大好きダンゴムシを、しっかりと観察しました👀 

まずは、ダンゴムシクイズ。「ダンゴムシは、昆虫でしょうか?」
1. からだのつくりが、頭・胸・腹の3つに分かれている  
2. 胸から左右3本ずつ、合計6本の足が生えている
  …生き物を「昆虫」と呼んでいます。
対して、ダンゴムシは、1. 胸と腹が分かれておらず、2. 胴体全体から足が14本 なので、昆虫ではありません。では、ダンゴムシは何の仲間かというと、エビ🦐やカニ🦀の仲間なんです。ということで、実際によく観察してみましょう。元気に飛び跳ねるエビを、水を一滴入れたシャーレにとって、観察しました。脚のつき方、模様、尻尾の様子等々、見どころがたくさんありました。

さらに、机の容器には、ダンゴムシと、よく似たワラジムシの2種類。双眼実態顕微鏡でじっくり観察しました👀 ちなみに、ダンゴムシとワラジムシのちがい①見た目、ダンゴムシはこんもり ⇔ ワラジムシはぺったんこ。②動く速さ、ダンゴムシは比較的ゆっくり ⇔ ワラジムシはとっても素早い。③からだの特徴、ダンゴムシは丸まる ⇔ ワラジムシはそのまま。一番見分けやすい‼
顕微鏡によって巨大に見える、ひっきりなしに動く脚の様子に、あちこちから驚きの声悲鳴が上がっていました。

いよいよ、タイトルになっている、ダンゴムシの迷路実験です。
科学者の研究の結果によると、ダンゴムシには、壁にぶつかると左→右→左→右→……と交互に曲がる「交換性転向反応」という習性があるようで、今回はそれを確かめます。科学センター職員手作りの特性迷路に、ダンゴムシやワラジムシを放すと… 左→右→左→右→ …と交互に曲がり、見事、ゴールまでたどり着きました👏

しかし、そこは生き物。習性の通りになるダンゴムシばかりではありません。コース途中で迷子になる子、逆に曲がってしまい、後続のダンゴムシと渋滞を引き起こしてしまう子、疲れて途中で止まってしまう子、壁をよじ登りフチを走り続けそのままゴールまでたどり着く子、いろいろと個性豊かなダンゴムシがいました( ´艸`)

ちなみに、ダンゴムシとよく似たワラジムシはというと、特に法則性はなく自分の好きなように角を曲がりながら疾走したり壁をよじ登って超えたりして、とっても自由でした👣そんな豊かな個性が見られる実験に、皆さん大盛り上がりでした\(^_^)/

★次回のわくわく工作室のご案内★

       『2個玉けん玉(紙コップ工作)
    日程:8月9日(土)
ピンポン玉と紙コップを使ったけん玉作り。
二つの玉が同時に紙コップに入るかな?

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      わくわく実験・工作スペシャル 
    日程:8月23日(土)
わく実・わく工の夏祭り。今年はドライアイス
体験や紙皿工作を作って、みんなで競走します!