親子科学教室「親子で協力 卵チャレンジ」 

 2月8日(親子科学教室「親子で協力 卵チャレンジ」を開講しました。タイトル通り、親子で協力して卵を使っていろいろな実験にチャレンジするこの講座。タイトルだけ目にすると、なんの疑いもなく「卵を使った料理をする」講座だと思ってしまうかもしれませんが、卵は料理の枠を飛び出して、いろんな科学の不思議が詰まっている素敵な素材なのですΣ(・ω・ノ)ノ!

 まずは簡単に「卵」の絵を描いてから、卵の中身クイズに挑戦しました。みなさん、名前、わかりますか? ①卵殻(カラ)白身 黄身。ここまでは簡単。でも、④~⑥が難しい!正解は、④黄身を支える「カラザ」、⑤白身とカラの間にある隙間「気室」、⑥赤ちゃんのモトになる「」 答えを書いた子の中には「カラザ」を知っている子が数人いてビックリ! 家の人にこっそり教えてもらったかな?

 いよいよ卵チャレンジ。一つ目は、卵スタンドアップチャレンジ!ということで、卵を自立させてみました。昔々、コロンブスという人がゆで卵を机に叩きつけて立たせた話は有名ですが、それだと「ゆで卵」しかできない上に「カラが割れて」しまいます。では、どうしたら、「生卵だけを使って」「カラを割らずに」自立させることができるでしょう? そーっと立たせたり、いろんな角度で試したり、ぶんぶん振ってみたりと、いろいろと自分なりにがんばってる子どもたちすばらしいです! 

 いろいろ試してみんな困ったところで、先生から正解発表。「とがった方を手のひらに乗せ、丸いほうを指先で支え、そのまま大きく腕を1回振り下ろす」ことで、重い黄身がカラの丸いほうに動くことで、重心がそちらに寄って安定するので、あとは黄身がやってきた丸いほうを下にしてそーっと置くと卵がたつ。…そうですが、実際はなかなか難しい(´;ω;`) 講師陣も保護者のみなさんも続々と失敗する中、ついに受講者の中に成功者が!その後、最終的には、こども1名、大人2名がスタンドアップに成功しました👏 卵があれば家でもできるので、ぜひ挑戦してみてください✨ 

 二つ目の卵チャレンジは、卵「に」スタンドアップチャレンジ!落としたらすぐにつぶれて、こどもの力でも簡単にカラを割ることができる卵。しかし、親鳥に上に乗って温めてもらうために、縦方向の力には、とても強いのです。どれくらい強いのか、子どもたちが乗って確かめてみました。今回は、1台に4個の卵を使いました。上下にカバーを付けた卵を真っ直ぐ縦にして、台の板にはさみます。4個置いた卵の真ん中あたりにそーっと真上から乗ってみると…

小学生が、卵の上に立ちました\(◎o◎)/!
 なんと、卵一つにつきおよそ7kgの重さまで耐えることができるそうです。今回はカバーがあるので、もう少し重く4つで60kg近くまで耐えられる計算でした。卵を6個集めたら、90㎏ぐらいの大人でも上に乗ることができるので、ぜひ試してみてください。コツは、「真上から」「そっと乗って」「うまくバランスを取る」こと。 卵の横に傾いたり、勢いよく乗ったり、上でグラグラすると、あっという間に割れてしまうので注意が必要です。今回は、誰も割らずに上に乗ることができました✨みなさん上手でした👏

 三つ目の卵チャレンジは、生卵 高速回転チャレンジ! 生卵を高速で回転させることで、卵の白身と黄身が逆転する「サカサマ卵」になります。そのままゆで卵にして、食べてみよう。というチャレンジです。 まずは、厚紙とタコ糸で作った「ぶんぶんゴマ」を回して、卵を回す練習をします。両手で持ったヒモをひねった後、タイミングよく引いたり、ゆるめたり…をくり返すと、厚紙がビュンビュン音を立てながら高速回転するようになります。昔ながらの科学おもちゃですが、初めはなかなかタイミングがつかめず苦労しました。講師の先生や家の人の話を聞いたりお手本を見たりしているうちに、だんだんと上手にできるようになってきて、ビュンビュン音も聞こえるようになりました✨

 ぶんぶんゴマが上手く回るようになったところで、いよいよ生卵を回します。ラップでくるんで、ストッキングに垂直に入れます。その後、卵が動かないように両隣を輪ゴムで結んで完成、ぶんぶんゴマの要領で回していきます。コマと違って、こちらはぶんぶん言うまで回すのが本当に難しい(>_<) しかし、みんな根気強く何度もトライしていました。満足いくまで回転させたみんなの卵は一度回収して、まとめてゆでます。サカサマ卵ができたかどうかは、ゆでた後をカラをむいてのお楽しみ(・ω・´;)ドキドキ ちなみに、黄身と白身が逆転したかどうか、ライトを当ててみると、割らずに判断できます。普通の卵だと、光が透けますが、サカサマ卵だと、光が透らずに赤黒い光になります。スマホのライトでもできるので、ぜひ実際に確かめてみてくださいね✨

 ゆで上がりを待つ間に、四つ目の 卵の化学変化チャレンジ! に挑戦しました。卵を「カラ」「黄身」「白身」の三つに分けて、それぞれについて、お家で簡単に手に入るものを使って化学実験を行います。まずは、白身と黄身を分ける作業。カラを二つに割って、割ったカラで黄身を受け取ります。そして、両手にカラを一つずつ持って、黄身を行き来させます。カラとカラの間を行き来している間に、自然と白身が落ちて、黄身だけが残る。という方法です。初めてチャレンジするという人もたくさんいましたが、皆さん自分の力で頑張って、見事に白身と黄身を分けきっていましたΣ(・ω・ノ)ノ!<スゴイ

 卵を分け終わったら、まずは「カラ」を使って実験。カラを分けて、それぞれに炭酸水・レモン汁・お酢・トイレ洗剤をかけます。ドキドキしながら、最初三つは何も起こりません!が、しかし緑色のドロッとしたトイレ用洗剤を掛けたとたん、シュワシュワと音を立てながら、細かく白い泡を出し始めました\(◎o◎)/! カラは、炭酸カルシウムという物質でできているため、強い酸性の物をかけるとよく溶けます。カラ自体が丈夫なので、弱い酸だと何も起きず、強力なトイレ用洗剤でやっと溶けました。今回の講座では、事前にトイレ用洗剤の中に付けていた丸のままの生卵を用意しました。見た目は少し緑色になっているだけの普通の卵ですが、さわるとブヨブヨ…なんだか不思議な感じでした(;°-°;))) お酢でも、十日から二週間ほどでカラが溶けて、うまくいけば中が透けて見えるくらいになるので、ぜひ挑戦してみてください✨

 続いては、黄身」の秘めたるスーパーパワーです。始めに、サラダ油とお酢を同じ容器で混ぜてみます。どんなに混ぜても、全然混ざりません(>_<)しかし、よく潰した黄身をそこに入れて混ぜてみると……しっかり、混ざり始めましたΣ(゚Д゚) 黄身に含まれる「レチン」という成分が、本来混ざりあわない油と酢(水分)に働きかけて、混ぜ合わせることができたのですね。これを「乳化作用」といいます。 ちなみに、今回のように、サラダ油と酢と卵黄を混ぜたものは、みんさんがよく知っている「マヨネーズ」です。また、卵黄の乳化作用は、料理ではとてもよくつかわれていて、たとえばケーキ作りでは「バター」と「卵白」、ガナッシュでは「生クリーム」と「チョコレート」の分離を防いだり、チャーハンづくりではご飯の水分と炒めるときの油をうまく結びつけて、チャーハンをパラパラにしてくれたりしています✨

 最後に登場した「白身」には、紫色の液体を入れてみました。白身と混ぜると、見る見るうちに緑色にΣ(・ω・ノ)ノ!液体の正体は、紫芋パウダーを水に溶いた物です。紫芋にはアントシアニンという成分が含まれているので、液性によって色が変化します。緑色になったのは、白身がアルカリ性だからですね(* ´艸`) ということで、最後はそんな性質を使って、卵白だけで目玉焼きお絵描きをしました。
 ホットプレートで緑色卵白を焼いて、半分くらい焼けたところでレモン汁や先ほど作ったマヨネーズを使って模様を描きます。すると、マヨネーズに含まれる酢やレモン汁の酸性に反応して、その部分だけピンク色になります。

 ホットプレートで緑色卵白を焼いて、半分くらい焼けたところでレモン汁や先ほど作ったマヨネーズを使って模様を描きます。すると、マヨネーズに含まれる酢やレモン汁の酸性に反応して、その部分だけピンク色になります。あとはフタをして、完全に焼き固めたら完成✨ アルカリ性白身による緑色酸性レモン汁によるピンク色、そして、マヨネーズ黄色、出来上がった三色目玉焼きに「鮮やか✨」「可愛い(*´ω`*)」という歓声が上がりました(*^▽^*) ちなみに、味については、白身とイモ粉とレモンとマヨネーズなので、推して知るべし、です(^_^;) みなさんの想像にお任せします。

 白身のカラフル目玉焼きをたんのうしたところで、サカサマ卵もゆで上がりました。ドキドキしながら「サカサマかな?」カラをむいた結果……一人だけ、大成功していました!カラをむく度だんだんと現れてくる黄色いゆで卵に、大人も子供も興味津々。みんなで集まって観察していました🥚 逆転卵は、普通の卵と違って、外の黄身が薄皮まで貼りついていて、むきにくかったようです。でも、本人の感想では「普通のゆで卵よりもおいしかった」そうです✨

 2時間いっぱい卵を使った実験だけでいろんなことをして楽しめるくらい、卵には科学のヒミツがたくさん✨ 今回の講座の内容は、お家でもできることがたくさんあるので、ぜひ皆さんチャレンジしてみてくださいね(^^)/~~~