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 おとなが学ぶサイエンス講座「宙に浮く?クリスマス飾り」 

 12月18日(木) おとなが学ぶサイエンス講座「宙に浮く?クリスマス飾り」🎄が開かれました。今の季節にピッタリなサンタトナカイが宙に浮いたように見える不思議な飾り棚を作りました。
   宙に浮いたように見えるひみつは「テンセグリティ構造」。テンセグリティ構造は「固い物同士が触れ合うことなく、柔らかい物でバランスをとって成り立つ立体」のことです。 少し触るとゆらゆらするけど、上手にバランスがとれるしっかりとした立体。インテリア雑貨屋店などで、木材を使った物を見たことがあるかしれませんね。今回は、サンタさんが宙に浮いたように見えるように、透明なアクリル板や透明な釣り糸で作りました。

 この飾り棚は四角にある細い糸が柱となって、天板を支えているように見えますが、実は天板を支えてるのは中心にある支柱同士を結ぶ1本の糸なんです。中心の糸はピンと張ることが大事です。まわりの4本の糸は、前後左右のバランスをとる役割があり、ピンと張ったり、フニャっと曲がり天板が落ちないようにバランスをとっています。

 用意した材料をそれぞれアクリル用の接着剤や両面テープでくっつけて、2つのパーツを組み立てたら、お互いに糸を通してバランスがとれる位置に留め具を固定すれば、不思議なテンセグリティ構造の出来上がり。
 言葉にすると、とても簡単なように思いますが、この作業がバランスとりながら、小さな部品を付けたり、動かしたりと大変でした。年配の参加者の方も大勢おられましたが、みなさん根気よく熱心に作業されていました。すばらしい!

 接着剤がつくのを待つ間に、ストローと輪ゴムを使った別の形の「テンセグリティ構造」を作りました。百聞は一見に如かず!左の写真がよくわかると思います。つくりはストローと輪ゴムだけなので、一見簡単そうですが、ゴムのかけ方を間違えると大変。ゴムの長さでいびつな形になるので、みなさん長さを調節しながらきれいに作っていました。この立体はゴムで支えられているので、押しつぶしてもまた元の形に戻る、とても不思議で楽しい工作出来上がり☆「家でも作ろう」という方もいました。

 もう一つは、マッチ箱と木製スティックでサンタをのせるソリ作り🎅。完成したテンセグリティ構造本体にサンタ人形と一緒にソリ飾りをのせて完成!見本では雪のような白い綿やぴかぴか光る電飾など、いろいろ飾ってアレンジを紹介しました♪

 今回のおとな講座は、一人では難しい作業もありましたが、一緒の班の人と助け合いながらわきあいあいとした雰囲気で楽しく最後までできたと思います。ゆらゆらと揺れるので持ち帰りに大変そうでしたが、科学っぽい🎄クリスマス飾り喜んでいただけたと思います。飾りを変えて年中使っていただけるとうれしいです。ご参加のみなさんありがとうございました。