科学実験教室「発酵と微生物の世界」 

 6/15(日)科学わくわくクラブのみなさんを講師に招いて科学実験教室「発酵と微生物の世界」が開かれました。テーマを4つに分けて、前半はお話とテーブルワーク、後半は顕微鏡観察などの活動をしました。

 テーマ①「微生物ってなに?!」微生物の「微」は肉眼で見えないほど小さなもの(概ね0.1㎜以下のものだそう)。「生物」は?! 細胞でできていて、自分でエネルギーを得ることができて、自分で種を増やせるものだそうです。では、その目には見えない生物:微生物は、どれくらいの大きさ、どんな生きものがいるのかな?みんなで考えてみました。また、目に見えない生物がたくさんいることを発見した、微生物の第一人者レーウェンフックの紹介もありました。

 テーマ②微生物と発酵食品」ここでは、しょうゆ・ビール・チーズなどたくさんの食品イラストの中から、微生物が関わっている食べ物を見つけて、発表しました。ヒントは、乳酸菌、納豆菌、酵母、麹菌、酢酸菌の5種類の菌。食べ物の中にも、微生物がたくさん関わっていることがわかりました。私たち人間は、ご飯を食べて「消化→吸収→排泄」この流れでエネルギーを作っていますが、微生物も同じ。「養分を食べて→分解→出す」この微生物が出すものが人間の食事や生活にとって都合が良いものを「発酵」と呼ぶそうです。このあと、5種類の菌について、かわいい菌イラストを使って説明してくれました。講師の先生のお話を聞きながらでしたが、飽きることなくしっかりと聞けて、積極的に手を上げて発表もできましたヽ(‘ ∇‘ )

 後半はじめ、テーマ③「微生物を観察しよう」。シャーレに用意した、酵母麹菌納豆菌をスライドガラスに取り、順番に顕微鏡や虫メガネ・ルーペを使って観察!!池の水にいるプランクトンも観察しました。まず、講師の先生に顕微鏡の使い方を教わり、覗くといろんな菌が…見える!見える‼👀。どの菌も形や大きさ・色が違ったり、池の水では動いてるのもよく見えました。ワ~キャー(☉∆☉)と、みんなの歓声やたくさんの声が聞こえてきて、楽しいのが伝わってきました。よーく観察した微生物は、記念にスケッチを描いてもらいました。普段なかなか顕微鏡を使うことはないと思うので、いい体験になりました。楽しかったですね。

下の写真は左から、酵母麹菌納豆菌です。

 最後のテーマ④「微生物はさまざまなはたらき」微生物をさがせゲーム!~見えない生きものはどこにいる?~ テーブルワークで友達と絵を見て微生物のいると思うところにシールを貼ります。なんでここにいるかな?、どんな働きをしてるのかな?いろいろと考えながら貼っていき、結果発表。みんなが思ってもみなかった場所は「空」。なんと空にシールを貼ったのは、2チーム!すごい👏 微生物は空にも、火山の噴火口にも、どこにでもいるそうです。からだを整える微生物:腸内細菌、食物連鎖を促す森の微生物:土をつくる地球の掃除やさん、植物の根と共生する微生物:植物の成長を助けます。そして、地球上の生物のルーツは、微生物。長い時間で微生物から進化して、人間へたどり着きました。微生物すごい٩(ˊωˋ*)و✧

 最後の質問では、「微生物は何種類いますか? 宇宙には? 海の中には? 発泡スチロールの中には? 一日にどのくらい繁殖する? 会話するの?」など、どんどん手があがり質問をしてました。先生も困るくらい(笑)。こどもの発想ってほんとにすごいな~と思いました。 講師の先生から、次の二つを覚えておいてくださいと、①人間は微生物の力をかりながら生きている②人間の生活を支えてくれる。どうやって関わっていけばいいのかを考えてほしいと言うお願いで終わり、時間いっぱい微生物だらけの講座となりました。みんなきっと微生物博士になったはず! たくさんのお友達にも教えてあげてくださいねヽ(*´∀`)ノ!

 参加してくれたみなさん、ありがとうございました!!