2025年9月8日 皆既月食の振り返り

 終盤、雲に隠れた時間がありましたが、月食の始まりから終わりまで、ほぼ見届けることができました。

01皆既月食の連続写真(3コマ合成)

撮影場所/岡山県倉敷市

 月食の時、満月は地球の影の中を通過していきます。複数の月食の経過をとらえた画像を合成すると地球の影の姿が浮かび上がってきます。(右下:午前2時3分、中:午前3時11分、左上:午前4時19分)

02皆既食になる直前の月

撮影場所/岡山県倉敷市

 午前2時28分撮影の皆既食になる直前の月。影の内部が赤く照らされるのとは対照的に、大気上層の成層圏を通過した光は、赤い光の成分が吸収されて青っぽくなるため、地球の影の縁が青く写ることがあります。今回の月食では、大気の透明度があまり良くなかったせいか、画像の彩度を上げても青っぽさはあまり感じられません。

03月食前と月食中の周囲の明るさの変化

撮影場所/岡山県倉敷市

 ふだんの満月の輝きは、周囲の星を見えなくさせてしまうぐらい明るいのですが、皆既食中の月は1万分の1以下に極端に明るさを失います。食が深く進むにつれて、月の周りの暗い星がよく見え、街明かりが少ない場所では天の川も見えてきます。月食中の夜空の見え方の変化も味わい深さがあります。

04皆既月食の連続写真(6枚合成)

撮影場所/岡山県倉敷市

 いちばん右下の午前1時30分から順に、午前2時、午前2時30分(皆既の始まりごろ)、午前3時11分(皆既中)、午前3時55分(皆既の終わりごろ)、午前4時30分と、およそ30分おきに撮影された6コマの画像を合成したもの。地球の影の直径が、およそ満月3個分であることがわかります。

05皆既月食ライブ中継(録画)

撮影場所/岡山県倉敷市