2025年2月

展示紹介
9.H-IIロケットエンジン(LE-7)

 H-IIロケットは,1990年代に運用されていた人工衛星打ち上げ用の2段式ロケットです。初めて国内の技術で開発された純国産ロケットで,その全長は50mにおよび,2トンの静止衛星を打ち上げる能力を持っていました。当館では,その心臓部にあたる第1段メインエンジン「LE-7」の実物が展示されています。液体酸素と液体水素を燃料とし,ジャンボジェットのエンジン4機分もの大きな推力を生み出すLE-7エンジンは,日本の科学技術の傑作ともいわれています。

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8.動きや力を伝える機械

 エンジンやモーターなどが生み出した動力を使って機械を動かすには,使い道にあわせて,回転運動を直線運動にしたり,動く速さや向きを変えるなど,動きや力を変える必要があります。そのために歯車や継ぎ手,カムやクランクなど,いろ […]

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展示紹介
7.ジェームズ・ワットの蒸気機関

 18世紀のおわりごろワットによって作られた蒸気機関の実物大の模型です。ボイラーでつくった蒸気をシリンダーにおくり,蒸気の力でピストンを動かします。ワットの蒸気機関は,炭坑のわき水をくみ上げるのに使われました。やがて小型化され,速く動くようになると,紡績工場の機械や,船や汽車の動力として活やくしました。
 石炭を使って鉄を作る技術と,石炭を燃やして動かす蒸気機関。このふたつが結びついて18世紀のおわりにイギリスで産業革命がはじまりました。

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5.望遠鏡のしくみ

 望遠鏡とは,複数のレンズを組み合わせて,遠くにあるものをとても近くにみることができる装置で,現在では宇宙のはるかかなたの星を見ることができる望遠鏡が作られています。さあ,手前の小さなレンズ(接眼レンズ)から,奥の大きなレンズ(対物レンズ)のほうをのぞいてみてください。すると,思いがけないところに,何か文字が書いてあるのが見えませんか?

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3.アルキメデスのポンプ

 古代ギリシャの技術者で数学者のアルキメデスが考え出したと言われる,水をくみ上げる道具です。手回しハンドルを回すと,らせんの管の中を水が上がっていきます。なぜ水をくみ上げることができるのか,しくみを考えてみましょう。
 くみ上げられた水はタンクにためられ,タンクから落ちる水のエネルギーで水車や歯車がにぎやかしく回ります。

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