プラネタリウム投映が通算10,000回を達成しました

 平成5年4月24日オープン以来約14年を経過して、プラネタリウムの通算投映回数が、平成19年2月8日(木)11:10~の学習投映をもって10000回目を達成することができました。該当の投映回では、団体利用をいただく岡山市立富山小学校4年生のみなさんにささやかな記念品が贈られたほか、プラネタリウムを囲んで記念撮影が行われました。

 当日はプラネタリウムファンの市民の方よりお花が届けられたり、多数のマスメディア関係者も取材に訪れてくださいました。

 倉敷科学センターのプラネタリウムは、天文専門の職員がその日の晩21時の星空を肉声で生解説するため、進行台本などは存在せず、日々移り変わる星空の楽しみ方を、それぞれの担当者が個性豊かにお伝えするという解説スタイルにこだわりを持ってきました。

 とても数え切れないさまを「星の数ほど」と表現することがありますが、人間が肉眼で見ることができる星の数は、全天合わせて6千数百個。1回の投映で1つの星を案内すれば、10000という投映回数は、全天の星を二回り近くもご案内できる数字となります。
 14年間にご利用いただいた入場者の数は59万8千人。特別企画も合わせたプラネタリウムテーマ番組は51作品。多くのみなさまのご愛顧に支えられ、大きな節目を迎えることができましたこと、職員一同厚くお礼申し上げます。

プラネタリウム10,000回達成記念特別投映

 平成19年3月25日プラネタリウム通算投映回数10,000回を記念した 特別投映が開催されました。
 11:10~、12:20~、13:30~の三回でこれまで1万回を紡いできた現職、及び歴代の解説者が、各回個性的な投映を展開します。

日 時:平成19年3月25日(日) 特別投映 11:10~ 12:20~ 13:30~
内 容:3名の解説担当者によるプラネタリウム特別投映
定 員:各回200名(当日チケットのみ)
観覧料:特別投映に限り無料

 ※お花を届けていただいたみなさま、ありがとうございました。

 当日お集まりいただいた来場者数は450名。遠くは関東地方から足をお運びいただいた方もいらっしゃるほどの盛り上がりを見せました。たくさんのファンの方に愛されて、倉敷のプラネタリウムはまた一つ、輝かしい歴史の1ページを刻むことができました。
 ご来場いただいたみなさまを始め、普段から施設をご利用、応援いただいているすべてのみなさまに職員一同熱くお礼申し上げます。

お祝いのメッセージをいただきました

日本プラネタリウム協会会長 名古屋市科学館 北原政子さま

 プラネタリウムの通算投映回数10000回達成、おめでとうございます。ここまで支えてくださった倉敷市民の皆様に感謝致します。また、関係スタッフに敬意を表するとともに、心よりお喜び申し上げます。
 科学は、人類や地球の未来を左右するほど大きな力を持つ重要な学問ですが、中でも、天文学は、学問を超えて人の心をとらえる不思議な力を秘めています。
 満天に輝く星は、人を理屈抜きで感動させ、星や宇宙へ好奇心をかきたてます。たった、一筋の流れ星に心奪われるのも、たゆまない探求から広大な宇宙の果てやその姿を探り、その研究成果に驚嘆するのもわたしたち人間です。私たちが宇宙の中で生きていること自体、神秘を感ぜずにはいられません。
 好奇心、探求心を満たしてくれる宇宙。宇宙そのものが魅力に満ちています。その魅力をこれほど見事に体感出来る空間はプラネタリウムをおいてありません。そのすばらしさは、スタッフの皆さんのご努力によって、今日までご入場いただいた約60万人のそれぞれの心に届けられたに違いありません。正しい科学知識とともに、心豊かに生きていくために必要な天文学を、これからもプラネタリウムを通して発信してください。もう、20000回に向かって動き始めていることでしょう。
 ますますの繁栄をお祈り申し上げます。

国立天文台 天文情報公開センター 助教授 渡部潤一さま

 プラネタリウム一万回記念おめでとうございます。
 このプラネタリウムの投映を見て、宇宙への夢を抱き、大人になってもそのロマンを忘れないで育っていくこどもたちが、たくさんいたんだと思うと、感慨無量です。われわれ天文学者も、さらなる宇宙の謎解きをしていこうと思いますので、それらの最新の知見をもとにして、ぜひ次の桁(十万回)目指して、頑張ってください。