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2010年12月21日の皆既月食について

2010年1月1日の部分月食  月食とは,地球の影の中に満月が入り込み,月に太陽の光が当たらなくなる現象です。2010年12月21日には,満月全体が 地球の影の中に入り込む皆既月食が観測できます。
 西日本では,月の出の時点で皆既月食の状態になっています。今回の皆既月食は宵のころ,まだ夜が更ける前の現象となるため,小さなお子さんも取り組むことができ,家族みんなで月食観測を楽しめる貴重な機会です。
 2010年は,1月1日部分月食,6月26日部分月食,12月21日皆既月食と,月食が3回起こるとても珍しい年です。ちなみに,次回日本で3回の月食が起こるのは84年後の2094年となります。

月食の経過  12月21日の月食は,月の出と皆既月食の始まりがほぼ同時か,皆既月食が始まった時点で月がのぼっていない地域も多く,まだ空が明るい中,地平線から出たばかりの月はなかなか探しにくいはずです。しだいに空が暗くなると,いつもより暗くなった月が姿を見せます。
 月は東北東の低空に見えるので,東北東の方向が見渡せる場所を事前に探しておくとよいでしょう。

 12月21日皆既月食 各地の経過
 札幌東京大阪岡山福岡那覇
月の出15:5216:2416:4416:5117:0817:38
日の入り16:0216:3116:5116:5717:1417:42
半影月食の開始14:27
部分月食の開始15:32
皆既月食の開始16:40
食の最大17:17(最大食分1.261)
皆既月食の終わり17:53
部分月食の終わり19:01
半影月食の終わり20:06

皆既月食の経過
(アストロアーツ社 ステラナビゲーター Ver.8 で作成)

地球の影に対する月の動き  今回の月食では,地球の影の北寄りを満月が横切っていきます。皆既月食中は,月が赤く見えますが,その色合いは皆既月食のたびにそれぞれ異なるといわれています。じっくり月食観測に取り組んでみたいという方は,色鉛筆を用意して,このページのスケッチ用紙に月がしだいに欠けていく様子を記録してみましょう。

 

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