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ホーム > 科学センター特集 > 2010年12月21日皆既月食 > 月食の観測ガイド

目で見て観測する

眼視観測  月食は望遠鏡のような機材を使わなくても、肉眼だけで十分観測できる天文現象です。 星がよく見えるような郊外まで出かけていく必要はありません。庭先で、ご近所で、見晴らしのよい場所を見つけて観測してください。
 月食観測は、しだいに月が欠けていく様子をじっくりながめることになるので、長ければ2〜3時間に及ぶ長時間の取り組みとなります。 防寒対策や虫さされ対策など、安全で無理なく観測するための準備が必要です。

望遠鏡や双眼鏡で観測する

双眼鏡  望遠鏡を使えば月をクローズアップして観測できます。月全体が見渡せる倍率で食の進行のようすを 記録したり、高倍率でクレーターの位置と比較しながら、影が進む速さを確かめてみることもできます。
 また、双眼鏡でも十分観測は可能です。「三脚アダプター」を用意し、カメラ用の三脚に取り付けると、 手持ちのときと比べて振動がなく、のぞきやすさが格段によくなります。

カメラやビデオで記録してみる

ビデオ  月は十分に明るいので、星などの天体と違い家庭用のカメラやビデオでもよく映ります。
 ただカメラの場合、多くの機種でズーム効果が足りないことが多く、交換用の望遠レンズや補助用ズームキットなど、 必要に応じてズーム効果を補う工夫が必要です。
 一方、ビデオカメラでは、ピント合わせができないトラブルをよく見かけます。オートでピントを合わせる機能を解除して、 手動で無限遠にピントが合うように調整します。ズーム効果が足りない場合は、オプションの補助レンズを購入して補います。

月食をスケッチしてみる

スケッチ用紙  スケッチは最も基本的な観測方法です。じっくり天体を観測する訓練にもなります。カメラやビデオで撮影できなくっても、 それはあなたの立派な観測記録です。機器の操作に詳しくない小学生でも気軽に体験できる、スケッチ観測に挑戦してみましょう。
 スケッチには色鉛筆とスケッチ用紙以外は、特別な道具は必要ありません。どれぐらい欠けたか、色合いはどう変化したか、 月食の変化をできるだけ詳しく記録できるように描いていきます。
 地球の影に入っている部分は、ただ暗いだけではなく、ほんのり模様も見えたり、少々赤みがかって見えたりします。 また、部分食が始まっていない(終わった後の)「半影月食」の時間帯も、よく見ると月の片側がうっすら暗く見えるはずです。
 「しっかり細かい部分まで見て、正確に記録する」。スケッチに本腰入れて取り組むことは、天体観測の基本を学ぶトレーニングにもなるのです。

<参考になるページ>
過去の皆既月食ギャラリー・・・FAS府中天文同好会
月食を見てみよう・・・Mira House

月食観測用の星図(A4版)をダウンロード sketch.pdf
(右クリックでファイルの保存)

 

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