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2011年12月10-11日の皆既月食について

2010年1月1日の部分月食  月食とは、地球の影の中に満月が入り込み、月の表面に太陽の光が当たらなくなる現象です。2011年12月10日深夜から11日未明にかけて、満月全体が地球の影の中に入り込む皆既月食が観測できます。
 皆既月食はその始まりから終わりまでが3時間を超えるため、欠けた状態で月がのぼってきたり、途中で夜が明けたりすることも多く、欠け始めから月が丸い形を取り戻すまで、全経過を楽しめる月食は2000年7月以来、実に11年ぶりとなります。
 月食は望遠鏡を使わなくても楽しむことができ、初心者でも観測気分を満喫できるおすすめの天文現象です。お子さんにとっても絶好の体験機会ですが、深夜の活動となりますので、大人の方のサポートをぜひお願いいたします。

 今回の皆既月食は今年の6月以来、約半年ぶりに観測できるものです。
 皆既月食中の月は、完全に真っ暗になるわけではなく、ほんのりと赤い色(赤銅色)に色づき、たいへん美しいながめとなります。これは、地球の影に入った月面を、地球の大気の層を通り抜けた赤い光が照らすためです。皆既月食中は満月の輝きが失われるため、周辺の冬の星座たちも鮮やかに見ることができます。神秘的な赤い月と冬の星々が織りなす光景は見逃せません。
 月食を観察・記録するには、月の形や色がしだいに変化していく様子を時間とともにスケッチするとよいでしょう。ズーム機能を活かせるビデオやデジカメで、月食撮影に挑戦するのもよいでしょう。
 次に県内で観測できる月食は2012年6月4日の部分月食、皆既月食は3年後の2014年10月8日となります。

 12月10-11日皆既月食の経過
半影月食の開始20:31
部分月食の開始21:45
皆既月食の開始23:05
食の最大23:31(最大食分1.110)
皆既月食の終わり23:58
部分月食の終わり01:18
半影月食の終わり02:31

皆既月食の経過
(アストロアーツ社 ステラナビゲーター Ver.8 で作成)

地球の影に対する月の動き  今回の皆既月食は、月が十分空の高い位置に達したときに観測でき、皆既月食の色づき方を観測するには最適な機会です。皆既月食中の月は赤く見えますが、その色合いは皆既月食のたびにそれぞれ異なるといわれています。じっくり月食観測に取り組んでみたいという方は、色鉛筆を用意して、このページのスケッチ用紙に月がしだいに欠けていく様子を記録してみましょう。

 

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