科学館で夏休み自由研究のヒントをさがす
倉敷科学センターの科学展示室やWebサイトには、科学の資料や記事が紹介されています。これらの中にはみなさんの自由研究のヒントになるものもあるかもしれません。
)富田隕石(実物)


【科学展示室】2階 隕石コーナー
日本国内で確認されている54個の隕石のひとつです。1914年に倉敷市玉島八島に落下した隕石で、落下日時と拾われた記録が残されています。典型的な石質の隕石で、表面が焼けて溶けたような質感と、表面だけが黒く焼け焦げている隕石特有の特徴を見て取れます。
落下地点の現場には石碑も建てられていて、展示では地図も紹介されているので、実際に現地を訪れることもできます。
【ヒント】
- 富田隕石はどのように落ちてきて、どうのように拾われたのか
- 落下地点を訪れてみよう
- 富田隕石(石質隕石)には、どんな特徴がある?
- ふつうの石と隕石の見分け方
)日本初の純国産大型ロケットエンジン LE-7(実物)

【科学展示室】1階 H-2ロケットコーナー
1980年代まで、日本はロケット技術で大きな遅れを取っていて、外国からの技術支援がなければ大型ロケットを打ち上げることができませんでした。そこで踏み切られた純国産プロジェクトが「H-2ロケット開発計画」です。その第一段メインエンジンとなるLE-7の開発は特に高度な技術が必要で、難航に難航を重ね、完成まで12年の時間を要しました。1994年の1号機打上げ成功は、日本の高い技術力を世界に誇るものとなり、科学技術史に残る成果と位置付けられています。H-2ロケットは国立科学博物館が定める重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されています。
【ヒント】
- LE-7エンジンはどんな特徴があるのか
- 特に開発が難航した2つのターボポンプをさがせ!
- 最高難度な技術「二段階燃焼サイクル方式」ってなんだ?
- LE-7エンジンと最新型エンジンの違い
)旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室と本田實の活躍


【屋外保存展示】ライフパーク倉敷 駐車場南側
【科学展示室】2階 本田實コーナー
日本は世界でも市民が利用できる天文台(公開天文台)が数多く存在する国として知られています。大正15年(1926年)に創立した倉敷天文台(倉敷市中央)は、公開天文台の第一号として知られており、日本の天文界に大きな足跡を残してきました。もうすぐ100周年を迎えます。倉敷天文台では記念館を見学することもでき、その歴史に触れることと合わせて、倉敷科学センター科学展示室内の倉敷天文台でその活躍が世界に知られた「本田實」を顕彰するコーナーで、その偉業をさぐることもおすすめです。
大正時代に設置された観測室は、現在、倉敷天文台からライフパーク倉敷敷地内に移築され保存展示されています。日本天文史の記念碑的な存在とされ、国の登録有形文化財、日本天文学会の日本天文遺産にも登録されています。
【ヒント】
- 倉敷天文台はどんな人が、どんな想いで作ったのか
- 倉敷天文台で活躍した、本田實さんについて調べよう
)工作のヒント

【科学展示室】2階 サイエンスショーコーナーの手作りおもちゃ
【Web】科学センタースタッフブログ
サイエンスショーのコーナーでは、科学の工夫を取り入れた手作りおもちゃが展示されていて、夏休みの工作のヒントが見つかるかもしれません。
科学実験、科学工作教室についてまとめた「スタッフブログ」でも、ヒントを見つけられるかもしれません。
)天体観測 ペルセウス座流星群を観測しよう

【Web】ペルセウス座流星群観測ガイド 2025年版
8月中旬のお盆のころ、毎年ペルセウス座流星群が活発に活動をします。流星群は望遠鏡などを使わず、肉眼でじゅうぶん観測できる初心者向けの天文現象です。
観測におすすめの日時や観測のポイント、自由研究のまとめ方なども紹介しています。
)天体観測 国際宇宙ステーションを観測しよう

【Web】国際宇宙ステーションをみよう
地上400キロ上空を回る「国際宇宙ステーション」は、夕方や明け方の時間帯に肉眼で観測できることがあります。日本上空を通過する観測可能な日時を調べて観測に挑戦してみましょう。
現在、大西 卓哉 宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在中です。